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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))
【一般演題】
子宮体部悪性腫瘍(4) 大網に巨大腫瘍として認められた再発子宮肉腫の1例
太田 剛志, 野島 美知夫, 牧野 真太郎, 勝俣 由美子, 幡 優子, 田口 雄史, 伊藤 茂, 久保田 武美
順天堂大学浦安病院産婦人科
子宮肉腫は婦人科悪性腫瘍の一つであり,予後不良な疾患といわれている.今回我々は,大網に巨大腫瘍として再発を認めたが外科的切除が可能であった子宮肉腫の症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.症例は51歳,平成8年3月21日不正出血主訴に当院初診,子宮筋腫の診断にて手術を勧めたが患者希望により外来経過観察となった.しかし,腫瘍の増大を認めたため平成9年3月28日腹式単純子宮全摘術施行した.術後,病理組織診断で限局型子宮平滑筋肉腫と診断された.その後外来にて経過観察していたところ平成12年9月頃膣断端上部に再発を疑う37×30mmの腫瘤を認め,11月20日腫瘍摘出術施行した.また今回,平成13年11月頃より左上腹部に腫瘤触知しMRI施行したところ腹腔内再発を疑う150×120×80mmの腫瘤を認めたため開腹した.開腹時,上腹部を占拠する150×120mm程の腫瘍を認めた.腫瘍は大網より発育しておりその他の臓器とは癒着はなく,切除可能であった.現在引き続き外来経過観察中であるが再発所見はみとめられない.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2)
111-111, 2002
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