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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
子宮体部悪性腫瘍(5)
Adenosquamous carcinosarcomaの一例


加藤 利奈, 張簡 珮怡, 弟子丸 亮太, 根本 泰子, 服部 政博, 古川 雄一
静岡赤十字病院産婦人科


 癌肉腫は子宮体部に発生する肉腫(間葉性悪性腫瘍)のうち最も頻度の高い疾患であるが,今回われわれは,子宮体部のadenosquamous carcinosarcomaを経験したので報告する.症例は58歳,平成10年3月に初診,子宮腺筋症の診断にて10月までGnRH agonistを使用し,病変の縮小が認められた.その後,外来にて経過観察をしていたが,平成13年4月不正性器出血が出現し,その際の子宮内膜細胞診にてclass IIIbと診断された.入院の後,静脈麻酔下にて子宮内膜全面掻爬を施行したところ,摘出組織よりadenocarcinomaが認められた.平成13年7月18日,腹式単純子宮全摘,両側付属器切除および骨盤内リンパ節郭清術を施行した.子宮内腔にはポリープ状に隆起した病変が認められ,術後病理組織診断では3mmの子宮筋層浸潤が認められた.また,リンパ節転移は陰性であった.H. E. 染色にて腺癌と扁平上皮癌が認められた上,軟骨肉腫および子宮腺筋症が認められた.免疫組織染色では,cytokeratinが上皮性成分で陽性,腺癌部分でCA-125が陽性,間葉成分と扁平上皮癌以外の上皮性部分でvimentinが陽性,また,軟骨成分でS-100が陽性であった.以上よりadenosquamous carcinosarcomaと診断した.追加療法としてCAP療法5クールを施行し,現在外来にて経過観察中であるが,明らかな再発兆候は認められていない.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 112-112, 2002


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