関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
子宮体部悪性腫瘍(6)
子宮内膜粘液性腺癌の一例


田島 麻記子, 大井 理恵, 宇野 雅哉, 横浜 祐子, 石川 智則, 若林 晶, 宇田川 秀雄
国保旭中央病院産婦人科


 子宮内膜粘液性腺癌は,全子宮内膜癌の0.2〜9%と報告されており,稀な組織型であるといわれている.今回我々は,子宮内膜粘液性腺癌と診断された症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.症例は58歳1経妊1経産.平成12年8月から粘液性の帯下と不正性器出血の症状を呈しながら他院で細胞診IIIaが続き,組織診でendometrial hyperplasiaとされ経過観察されていたが,同様の症状が続くため平成13年5月に当科初診.多量の粘液性帯下と,超音波断層法上,子宮内の液体貯留と子宮内膜の乳頭状の腫瘤影を認め,子宮内容液と子宮内膜の細胞診でclass V(adenocarcinoma)を呈した.子宮内膜組織診ではatypical hyperplasia complexを疑うとされ,再度,粘稠性の内容液をネラトンカテーテルで除去後curettageを施行したところendometrial adenocarcinomaに相当する組織が採取された.以上から子宮内膜粘液性腺癌を疑い,同年6月準広汎子宮全摘,両側付属器摘出,骨盤内リンパ節郭清術施行.術後診断は子宮内膜粘液性腺癌Stage IIIa,術後CEP療法を5コース施行し,現在まで再発を認めていない.子宮内膜粘液性腺癌では細胞異型が弱く細胞診断が困難なことがあると言われる.細胞診陰性でも,不正出血などの症状が持続する場合同疾患を念頭に置いて精査することが早期診断に重要であると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 115-115, 2002


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会