関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
卵巣悪性腫瘍(4)
腫瘍マーカー上昇による再発卵巣癌に対する早期化学療法再開の効果


斉藤 恵子, 高野 政志, 喜多 恒和, 佐々木 直樹, 菊池 義公
防衛医科大学校産婦人科


<緒言>再発卵巣癌に対する治療の開始は,従来臨床症状や画像診断を根拠としていたがその予後は不良であり,化学療法開始における新しい基準が必要と考えられる.今回我々は,CA125の上昇のみで再発と判定し早期に化学療法を開始した症例について,その奏効度を検討した.<対象>パクリタキセル導入後の1998年以降に,初回寛解導入療法後に画像的に腫瘍を認めないがCA125の上昇を認め再発と診断した13症例を対象とした.年齢は平均52.6歳,進行期は2c期1例,3c期9例,4期3例であった.組織型はserous10例,endometrioid3例であり,初回のCA125中央値はそれぞれ1286,1588であった.残存腫瘍径は0cm1例,2cm以下4例,2cmを超えるもの8例であった.再発後の治療はCAP5例,TJ2例,T単剤2例であった.<方法>奏効度の判定法は,再発前の値(baseline値)まで下降すればCR,再発時の値の1/2以下でPR,1/2まで下降しないものをNC,上昇した場合はPDとした.再発後の化学療法内容,再発時のCA125値,CA125baseline値と再発時の値との比,再発までの無病期間と奏効度について検討した.<結果>再発と判定した時点のCA125中央値は46(20〜103)U/mlであった.CR5例,PR2例,NC2例,PD4例であり奏効率は53.8%であった.再発判定時の値が高いほど,またbaseline値と再発時の値の比が大きいほど奏効度は不良であった.また寛解導入後の無病期間が長いほど奏効度は良好であった.<結論>CA125の上昇にて早期に再発を判定し化学療法を再開することで予後の改善につながると推測された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 129-129, 2002


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会