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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
卵巣悪性腫瘍(6)
脳転移で再発した卵巣漿液性腺癌の1例


三箇島 睦美, 矢島 正純, 三雲 美穂, 小野 恵里奈, 樋田 一英, 安達 知子, 太田 博明
東京女子医科大学産婦人科


 婦人科領域における悪性腫瘍の脳転移は稀であるが,今回われわれは卵巣癌の治療後に脳転移で再発した1例を経験したので報告する.症例は55歳の1経産婦で腹満感を主訴に来院し,CA125が2,790U/mlと高値を示し,画像上,腹腔内に多量の腹水と播種病巣を認めたため,卵巣癌の診断にて平成12年7月に開腹術を施行した.卵巣はほぼ正常大で,腹膜や大網などに癌病巣が広汎に拡がっていたため(IIIc期)試験開腹に終わり,病理組織診断は砂粒体を伴う漿液性腺癌(Grade 2)であった.CBDCA(AUC=5)+TXL(175mg/m2)にて術後6コース施行した後にsecondary cytoreductive surgeryを行い,子宮全摘出術+付属器切除術+大網切除術を施行した.さらに同様のregimenにて5コース追加治療を行い経過観察していたところ,初回治療後1年4ヵ月後にめまい・嘔吐を訴えたため,MRIを施行したところ左前頭葉および小脳に約2cm径の脳転移病巣を認めた.しかしGamma knife治療により,脳転移病巣は著明に縮小し,現在経過観察中である.卵巣癌の脳転移は稀であるが,中枢神経症状を訴えた場合には脳転移も視野に入れた検索が必要と思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 132-132, 2002


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