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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
子宮内膜症(1)
GnRHa療法,チョコレート嚢胞穿刺・吸引術施行後に体外受精を行い妊娠が得られた重症子宮内膜症の一例


生方 良延1), 佐藤 学1), 秋葉 雅夫1), 飯塚 義浩1), 八幡 剛喜1), 山内 格1), 神野 正雄2), 高橋 康一3), 岩下 光利2), 中村 幸雄2)
伊勢原協同病院産婦人科1), 杏林大学産婦人科2), 同保健学部3)


 子宮内膜症は疼痛と不妊症を引き起こす疾患で近年増加傾向にある.今回,他医にて重症子宮内膜症と診断され体外受精目的にて紹介された症例に対し,GnRHa療法,チョコレート嚢胞穿刺・吸引術を行い,その後体外受精を施行し妊娠が得られた症例を経験したので報告する.症例は37歳,0妊0産.月経困難症,下腹部痛が著しく現在までに子宮内膜症のため3回の開腹手術とGnRHa,ダナゾールによる計4回の薬物療法を受けている.挙児希望あり他院にて不妊治療も施行されていた.前医にて開腹手術が行われた際,骨盤腔内は子宮内膜症のため強度な癒着があり卵管采も確認不能であったため体外受精をすすめられ当院紹介となった.初診時子宮は鵞卵大で両側付属器領域,ダグラス窩に圧痛を認めた.超音波検査,MRI検査で子宮腺筋症,チョコレート嚢胞(右:径5cm大,左:径7cm大)を認めた.CA125値は230U/mlと高値だった.体外受精を行う前にGnRHa療法,嚢胞穿刺・吸引術を行う方針とした.ブセレリン900μg/day投与を開始し,3ヵ月後に超音波ガイド下に嚢胞穿刺・吸引術を施行した.内容液はチョコレート様で細胞診はclassIであった.術後もブセレリン投与を継続し,ブセレリン投与開始4カ月後よりhMG投与を開始し体外受精を施行した.2個の卵が採取され,2個の形態良好胚を移植した.現在,妊娠27週,単胎妊娠で経過順調である.子宮内膜症合併不妊症と体外受精に関し若干の考察を加えて報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 139-139, 2002


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