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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
子宮外妊娠
子宮内外同時妊娠の一例


岩崎 稚子1), 堀江 裕美子1), 柳田 聡1), 和知 敏樹1), 杉本 公平1), 平間 正規1), 小林 重光1), 神谷 直樹1), 安田 允1), 田中 忠夫2)
東京慈恵会医科大学附属柏病院産婦人科1), 東京慈恵会医科大学産婦人科2)


 子宮内外同時妊娠は自然妊娠では約30,000例に1例と言われているが,体外受精では約1〜2%との報告もある.近年の生殖補助医療の普及に伴い,今後,子宮内外同時妊娠に遭遇する機会も増加すると考えられる.今回我々は,他院で細胞質内精子注入法による体外受精後の子宮内外同時妊娠の症例を経験したので,若干の文献的考察を加え,報告する.症例は38歳女性.33歳で結婚し,妊娠歴なし.挙児希望にて他院受診し,男性因子による不妊と診断され,平成13年12月下旬に細胞質内精子注入法による体外受精にて妊娠成立.その後卵巣過剰刺激症候群にて約一週間入院.平成14年1月29日に突然の上腹部痛,その後腹部全体に広がる腹痛が出現し,救急車にて当院へ搬送された.初診時患者は出血性ショック状態であり,経膣的超音波検査にて子宮内に心拍のある胎児と,ダグラス窩にecho free spaceを認め,また,ダグラス窩穿刺にて非凝固性血液が吸引された.妊娠8週,腹腔内出血と診断,子宮内外同時妊娠を疑い,直ちに開腹した.腹腔内出血は約3,200gであり,右卵巣に母指頭大の出血を伴う壊死性病変を認め,同部を楔状切除し,止血を行った.病理組織学的診断にて絨毛を認め,子宮内妊娠と右卵巣妊娠の同時妊娠と診断した.患者は術後10日目に退院,現在外来で経過観察中であるが,子宮内の胎児に特に異常を認めていない.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 142-142, 2002


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