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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
子宮外妊娠
当院における腹腔鏡下子宮外妊娠手術の現状


渡辺 衣里, 釘宮 強城, 加藤 佳代, 鈴木 純子, 平野 孝幸, 小林 信一, 前田 光士
都立荏原病院産婦人科


 腹腔鏡下手術による子宮外妊娠治療は,これまで開腹手術が選択されていたような症例でも,機械類の充実や手技の研修により可能となり,患者側の希望もあり,現在多くの産婦人科施設で実施され第1選択となることが多い.当院においても年間8例前後の子宮外妊娠症例があり,全てに手術療法が適応となり,その約60%が腹腔鏡下手術で治療されている.1994年10月より2001年12月までの間で子宮外妊娠症例は58例であり,腹腔鏡下手術により治療された症例は34例,開腹手術は24例であった.開腹の理由の多くは多量の腹腔内出血のためショック症状を呈した緊急手術であるが,夜間や休日を理由とする症例もみられた.腹腔鏡下手術は気腹法による閉鎖法で施行し,光学視管及び鉗子類は5mm径を多用した.1例の卵巣妊娠を除いては卵管妊娠であったため,処置方法はメソトレキセートの卵管への局所注入と卵管の線状切開が施行された症例が最も多く半数に及んでいる.また腹腔鏡下手術施行例では7例,開腹手術例では2例にその後の正常妊娠を認め,2例に再度子宮外妊娠を認めた.腹腔鏡下手術は患者さんへの肉体的,精神的な侵襲が少なく,日常生活への復帰も開腹手術より容易である.そして現在の医療を取り巻く環境の中,患者の知識レベルも高く,腹腔鏡下の治療が一般化されて,今後ますます増加していくことが推察される.技術の習得など課題もあり,今後の展望を含め,現在までの腹腔鏡下手術による子宮外妊娠症例についての検討を行った.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 143-143, 2002


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