関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
その他(2)
巨大子宮筋腫により深部下肢静脈血栓症を起こした2症例


黒田 恵司, 幡 亮人, 金田 容秀, 薪田 も恵, 遠山 紀子, 松尾 敦, 臼井 直行, 三橋 直樹
順天堂大学伊豆長岡病院産婦人科


 巨大な子宮筋腫は臨床上しばしば経験するが,それによる深部下肢静脈血栓症や肺塞栓は稀である.今回,深部静脈血栓症を合併した子宮筋腫の症例に対し,下大静脈フィルターを装着し,安全に手術し得た2症例を経験したので報告する.症例1:51歳,0経妊0経産.平成13年11月の検診で便潜血を認め精査したところ,下腹部腫瘤と左下肢静脈血栓が認められたため,当科紹介受診となった.初診時診察で下腹部腫瘤は巨大子宮筋腫と診断し,術前に塞栓予防として,下大静脈フィルターを装着すると同時にヘパリンを使用し,ATH+BSOを行った.症例2:41歳,0経妊0経産.平成13年3月の検診で貧血を認め,子宮筋腫を指摘され,手術をすすめられたが拒否していた.同年8月に一過性右片麻痺が出現したため近医受診し,MRA検査で脳梗塞を認め抗凝固剤を内服していたが,12月頃より労作時の呼吸苦が出現し,平成14年1月より自力動作が不可能となり1/6近医に入院となった.胸部CT施行したところ肺塞栓を認め,当院緊急搬送となった.入院後ただちに血管造影下に血栓吸引を行い,2日後に下大静脈フィルターを装着し,ワーファリンで抗凝固療法を行い,一命はとりとめたが後遺症として右片麻痺と失語症が残った.全身状態の改善を待ち,原因の子宮筋腫を摘出するため,術前1週間前からワーファリンをヘパリンに変更し,ATHを施行した.いずれの症例も,術後血栓症を起こすことなく,順調に経過している.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 151-151, 2002


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会