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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
妊娠中毒症(2)
皮質盲をきたした重症妊娠中毒症2症例


松永 茂剛, 村山 敬彦, 林 正敏, 斉藤 麻紀, 大久保 貴司, 末永 昭彦, 斉藤 正博, 林 直樹, 馬場 一憲, 竹田 省
埼玉医科大学総合医療センター産婦人科


 重症妊娠中毒症に皮質盲をともなうことは極めてまれである.皮質盲は後大脳動脈の攣縮が関係しているといわれている.[症例1]32歳,1回経妊1回経産.近医にて妊婦健診うけていた.妊娠40週0日,血圧が145/90mmHgと上昇,尿蛋白3+を認めたため,前医に搬送され緊急帝王切開となった.2,254gの児を娩出した.術後12時間後,血圧が180/100mmHgまで上昇し,視力障害を訴えたため当科に救急搬送となった.頭部MRI検査で右放線冠部がT2で高信号を示し,重症妊娠中毒症に伴う皮質盲と診断した.降圧剤,グリセロールの保存的治療にて,術後1週間で視力,頭部MRI検査ともに正常化した.[症例2]20歳,0回経妊0回経産.近医にて妊婦健診をうけていた.妊娠33週2日,血圧が146/97mmHgと上昇,頭痛,嘔吐のため当科救急搬送となった.来院時血圧は170/110mmHg,視力障害を認めた.子癇前症と診断し緊急帝王切開を施行した.2053gの児を娩出した.術後のMRI検査で両側後頭葉でT2高信号を示し,同様に重症妊娠中毒症に伴う皮質盲と診断した.降圧剤,抗DIC療法,フリーラジカルスカベンジャー,抗痙攣剤にて術後2週間で視力,頭部MRI検査ともに正常化した.今回われわれは皮質盲をきたした重症妊娠中毒症2症例を経験した.1例は両側に病変が認められた.これらの症例を呈示するとともに文献的考察を加えて報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 154-154, 2002


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