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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))
【一般演題】
合併症妊娠(5) 骨髄異形成症候群(MDS)合併妊娠の2症例
黒田 健治, 平田 哲也, 黒澤 貴子, 末延 豊, 水口 剛雄, 塩津 英美
焼津市立総合病院産婦人科
骨髄異形成症候群(MDS)は多能性造血幹細胞に異常を呈する疾患であり,貧血や白血球減少,血小板減少など多彩な臨床像を呈している.妊娠前よりMDSと診断されたMDS合併妊娠を2症例経験したので,その経過について報告する.症例1:33歳初産,30歳時にMDS(FAQ分類refractory anemia)と診断された.妊娠経過中血小板減少の増悪が認められ,適時血小板輸血を行った.妊娠38週6日,胎児仮死の診断で緊急帝王切開術を施行し,2,738gの女児を得た.術後,母児とも経過良好であった.症例2:23歳初産,17歳時にMDS(RA)と診断された後,続発性不妊症のため不妊治療による妊娠.妊娠33週より切迫早産にて入院管理を行った.妊娠経過中,血液所見は軽度の貧血を認めただけであった.妊娠36週0日に早産となった.2,255gの女児であった.産褥経過は良好であった.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2)
168-168, 2002
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