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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
周産期管理(2)
硬膜外麻酔の分娩進行に対する有用性についての検討


塩田 恭子, 榊原 嘉彦, 真島 洋子, 依光 正枝, 渡辺 浩二, 奥田 順子, 尾松 公平, 酒見 智子, 池田 真理子, 板坂 俊典, 栗下 昌弘, 佐藤 孝道
聖路加国際病院産婦人科


[目的]近年硬膜外麻酔分娩は,分娩時の痛みを開放するために急速に増加してきている.今回の研究では,除痛を希望する症例全例に硬膜外麻酔を行うのではなく,痛みが分娩進行を妨げていると考えられる症例に硬膜外麻酔を行うことにより,難産を減少できるか否かを検討した.[方法]2000年4月から2001年10月までの間に,当院にて分娩した症例の中,痛みが分娩進行を妨げていると考えられ硬膜外麻酔を行った49例(硬膜外麻酔群)を対象に,分娩の予後を検討した.また,2000年10月から2001年10月までに硬膜外麻酔を行わずに経腟分娩を試みた470分娩をコントロール群とした.[結果](1)硬膜外麻酔群ではコントロール群に比べて有意(p<0.001)に吸引分娩率(46.9%,12.6%)とオキシトシンを投与する率(91.8%,26.2%)が高く,分娩時間は長い傾向を認めた.また,コントロール群に比べ在胎週数が長く,新生児出生体重は重い傾向があった.しかし,帝王切開率に有意差はなかった(20.4%,12.6%).(2)硬膜外麻酔群では全例,麻酔前の子宮口の開大速度が1時間に1cm未満であった.[考察]硬膜外麻酔群では,麻酔前にすでに分娩遷延の状態であり,コントロール群に比べて新生児体重が重いなど,難産となる要素が多かった.それにもかかわらず,吸引分娩は多いものの,帝王切開率はコントロール群と有意差のないことから,硬膜外麻酔は分娩進行に対して有用である可能性が示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 176-176, 2002


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