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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))
【一般演題】
周産期管理(2) ファイルメーカーProを使用した周産期統合データベースシステムの作成
石川 浩史1), 春木 篤1), 高橋 恒男1), 平原 史樹2)
横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター母子医療センター1), 同産婦人科2)
当センターは2000年の発足時より,新しい周産期統合データベースシステムを作成し,業務効率の改善に役立てている.本システムの作成にあたっては,以下の点を念頭に置いた.(1)産科・新生児科のデータベースをリンクし,互いに情報の参照・解析が容易にできるようにする.(2)初心者でも容易に入力および解析ができるようにする.(3)周産期に関係するさまざまな書類を一括して出力できるようにすることにより,記載・転記の省力化を図る.(4)日本産婦人科学会周産期委員会データベースへの変換機能を有する.ハード面では,セキュリティー重視のためインターネットからも院内医療情報システムからも独立したLANで分娩室・分娩監視室・NICUに設置された各端末を結合し,産科・新生児科が同一のサーバの情報を参照するようにした.ソフトウエアは「ファイルメーカーPro 4.0」を使用して作成した.メインの分娩ファイルは分娩1件あたり1カードとした.一方,別に産科用新生児ファイルを置き,スクリプト機能を使用して分娩した新生児の数の分だけのカードが自動的に作成されるようにした.この機能によって母体ベースでも新生児ベースでも解析が可能となった.さらに日本産婦人科学会周産期委員会データベースへの変換機能を作成した.NICU用のファイルは平成8年度厚生省心身障害研究班作成の「ハイリスク新生児入院基本情報」のファイルメーカーPro版を一部改変して使用した.産科用新生児ファイルとリンクすることにより,院内出生であれば母体情報や分娩情報が自動的に転記されるようにした.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2)
177-177, 2002
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