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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
胎児・新生児(6)
三胎の胎児発育不均衡における妊娠・分娩管理の検討


百村 麻衣, 佐原 雅代, 近藤 憲一, 鈴木 典子, 矢崎 智子, 尾崎 恒男, 酒井 啓治, 土屋 清志, 高橋 康一, 岩下 光利, 中村 幸雄
杏林大学産婦人科


【目的】三胎妊娠における胎児発育不均衡率が20%以上を示した三胎妊娠と,20%未満の三胎妊娠を比較して,三胎の胎児発育不均衡の妊娠・分娩管理上の問題を検討した.【対象】1993年1月から2002年1月までの約9年間に当院にて妊娠・分娩管理した三胎23症例(新生児69人)を対象とした.三胎のうち最も大きい児と最も小さい児の体重差をもとに胎児発育不均衡率を計算した.【結果】胎児発育不均衡率が20%以上を示した三胎妊娠(胎児発育不均衡(+)組)は12組(52%),20%未満の三胎妊娠(胎児発育不均衡(−)組)は11組(48%)であった.胎児発育不均衡(+)組が超音波検査で始めて認識されたのは,妊娠28週で5組,30週で1組,32週以降で2組,分娩まで判らなかったものが3組であった.分娩週数の平均は,胎児発育不均衡(+)組が妊娠31.4±3.6週(MEAN±SD),胎児発育不均衡(−)組が妊娠33.7±1.5週であった.分娩の方法で緊急帝王切開が必要だったものは,胎児発育不均衡(+)組が7組(63.6%),胎児発育不均衡(−)組が3組(27.3%),オッズ比は4.66であった.いずれも前期破水のため緊急帝王切開となった.極低出生体重児が出生し,その管理が必要となったものは,胎児発育不均衡(+)組が10組(83.3%),新生児は19人,胎児発育不均衡(−)組が6組(54.5%)新生児は7人で,オッズ比は4.17であった.【結論】三胎妊娠において胎児が発育不均衡を示した症例は,そうでないものに比べて,早期に分娩管理が必要となり,複数の未熟な極低出生体重児の管理が必要になる傾向がある.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 187-187, 2002


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