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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
妊娠合併症(婦人科疾患)
子宮腺筋症合併妊娠初期に下肢深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症を発症した1例


岡崎 友紀1), 深瀬 正人1), 門 智史1), 辻井 篤1), 前川 岩夫1), 稲葉 憲之2)
沼津市立病院産婦人科1), 獨協医科大学産婦人科2)


 近年,産婦人科領域においても,深部下肢静脈血栓症やそれによる肺塞栓症が問題とされているが,その多くは術後発症例である.今回我々は妊娠8週時に意識消失発作をおこし,当院に搬送された子宮腺筋症合併妊娠の肺血栓塞栓症を経験したので報告する.【症例】36才,身長165cm,体重50.5kg,1経妊0経産,妊娠4週時両ふくらはぎの痛みが出現.平成10年6月20日妊娠8週時の朝,突然意識消失発作をおこすも自然回復.前医受診し呼吸困難・動悸あるため当院へ救急搬送された.来院時,血圧96/46,脈拍130/分,意識清明,口唇チアノーゼ・頚静脈怒張あり.肺野;清,心エコーにて右心系拡大・三尖弁輪拡大をともなう三尖弁逆流,肺血流シンチにて多発性の血流欠損像,FDP D-dimmer 6.9μg/ml,以上より妊娠8週,急性肺血栓塞栓症と診断.ヘパリン,ウロキナーゼにて治療開始した.子宮は双手拳大の腺筋症,子宮内に胎児心拍動を認めたが,6月26日胎児心拍消失したため7月1日に下肢静脈造影および肺動脈造影を行い左下肢深部静脈は描出されず,右にも途絶あり,肺動脈はほぼ正常であった.7月2日流産手術施行.子宮腺筋症により腫大した子宮が下肢深部静脈血栓の原因と考えられたため,下大静脈フィルターを右腎静脈上部の高さに留置し,7月16日腹式子宮全摘出術を行った.以後順調に経過し7月24日超音波検査にて左大腿静脈内血栓の一部が消失し血流再開が確認された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 244-244, 2002


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