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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
妊娠合併症(婦人科疾患)
子宮頚部円錐切除後の妊娠例の検討


大原 樹, 小林 陽一, 和田 康菜, 矢作 奈美子, 渡部 真梨, 大熊 克彰, 近藤 春裕, 佐藤 聡二郎, 保坂 猛, 木口 一成, 石塚 文平
聖マリアンナ医科大学産婦人科


【目的】子宮頚部上皮内病変(CIN)によりレーザー円錐切除術(円切)を施行された症例において,円切がその後の妊娠に及ぼす影響を検討する.【対象】1996年9月から2001年末までに,当院でCINにより円切を施行した219例中,術後に妊娠に至った症例について妊娠経過,分娩様式,妊娠中の頚管長などについて検討した.【結果】円切後の妊娠症例は15例17妊娠であった.転帰は1例が稽留流産,1例が妊娠中であり,分娩に至った15妊娠について解析を行った.円切から妊娠までの期間は0〜33M(平均14.1M)であった.妊娠後の予防的頚管縫縮術は全例施行しなかった.切迫徴候は4例(26.7%)に認められ,1例は塩酸リトドリン内服のみで外来管理し,3例が各々24週,32週,35週で入院管理となった.全例36週以降に分娩となり,分娩形式は自然経膣分娩が10例,帝王切開が5例(前回帝切3例,低位胎盤1例,頚管熟化不全1例)であった.また6例で妊娠中に頚管長を測定しており,妊娠初期には頚管長は全例30mm以上であり,切迫で入院した症例では,頚管長は短縮を認めた.【結論】当科における円切後の妊娠症例は全例36週以降で分娩となり,円切が切迫のリスクになったと思われる症例は認めなかった.また妊娠初期の頚管長は十分保たれており,円切後妊娠において,予防的頚管縫縮術は不要であると思われたが,切迫のモニタリングとして頚管長測定は有用であることが示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 244-244, 2002


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