関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
妊娠合併症(血液疾患)
血小板輸血と同時にγグロブリンを使用し帝王切開で分娩できた特発性血小板減少性紫斑病合併妊娠の一例


幡 亮人, 黒田 恵司, 薪田 も恵, 遠山 紀子, 阿部 礼子, 古堅 善亮, 三橋 直樹
順天堂大学伊豆長岡病院産婦人科


 特発性血小板減少性紫斑病(以下ITP)は若年女性に好発する自己免疫性疾患で,しばしば妊娠に合併する.ITP合併妊娠では,ステロイド,γグロブリンによる治療が一般的である.今回我々は,妊娠中に急激に増悪し,ステロイド,γグロブリンが無効であり血小板輸血とγグロブリンを同時に使用することで帝王切開で分娩できたITP合併妊娠の一例を経験したので報告する.症例は平成11年に妊娠23週子宮内胎児死亡で死産.その後血小板の低下を認め,精査しITPの診断となっているが,血小板10万/μl前後保っていた.平成12年,二度目の妊娠時,血小板5万/μl台と低下したため,妊娠25週よりステロイド投与開始し最高60mg/dayまで投与したが治療抵抗性に増悪.血小板2.3万/μlまで低下したため,妊娠32週,γグロブリン20g/day x 5daysするも効果なく血小板1.8万/μlまで低下.血小板20単位輸血し帝王切開試みるも血小板の増加なく,γグロブリン20gを同時に投与しながら血小板20単位を輸血することで血小板増加が得られ,妊娠34週0日帝王切開で分娩した.分娩後は速やかに改善し,血小板10万/μl以上を保っていた.挙児希望あったため,次回妊娠前に脾臓摘出予定していたが,平成13年三度目の妊娠成立.週数進むに伴い血小板減少し血小板2.3万/μlまで低下したため,前回同様にγグロブリン20gを同時に投与しながら血小板20単位を輸血し血小板増加が得られ,妊娠33週2日帝王切開で分娩した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 248-248, 2002


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会