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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
妊娠合併症(凝固異常)
妊娠24週にて急速に発症し,子宮内胎児死亡をきたした常位胎盤早期剥離の一症例


向田 一憲, 佐川 泰一, 穴山 玲子, 齊藤 俊雄, 林 敏, 鈴木 康伸, 清川 尚
船橋市立医療センター産婦人科


【はじめに】常位胎盤早期剥離は,妊娠20週以降で,正常位置付着胎盤が胎児娩出以前に子宮壁から部分的または完全に剥離し,重篤な臨床像を呈する症候群と定義される.日頃経験することも決して稀ではない疾患であるが,妊娠後期に発症したとする報告が多い.今回,我々は妊娠24週にて急速に発症し,子宮内胎児死亡をきたし子宮全摘を余儀無くされた症例を経験したので報告する.【症例】39才,6経産.平成13年10月27日を最終月経として妊娠し,以後,特に異常なく経過していた.妊娠24週5日,腹痛および不正性器出血を主訴に来院した.診察上,少量の出血と軽度の腹緊を認めたため,19時,切迫早産の診断にて入院となり塩酸リトドリンの点滴を開始した.入院時,超音波,採血,vitalに異常は認められなかった.21時,出血,腹痛の増強がみられたため超音波を施行したところ,急速に発育した胎盤後血腫を認め,常位胎盤早期剥離の診断にて緊急手術となった.術前採血にて高度の貧血および血小板の低下,導尿にて血尿が認められDICが疑われた.手術室入室時,母体血圧低下および胎児心音の消失,開腹所見にて著明な子宮胎盤溢血を認め,母体救命のため子宮全摘術を施行した.【結語】通常,早剥は発症より児娩出まで5時間以内であれば,母児の予後は比較的良好と言われている.しかしながら,我々が経験した症例は,妊娠24週で,早剥のリスク因子を有しておらず急速に進行し予知が極めて困難であった.近年の周産期管理の進歩は目覚ましいが,本症例のように予知が極めて困難であり,劇的な経過をたどる場合があることを理解しておきたい.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 251-251, 2002


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