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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))
【一般演題】
卵巣悪性腫瘍2 再発卵巣悪性腫瘍に対する放射線療法の役割の検討
伊藤 めぐむ, 箕浦 茂樹, 中村 幸夫, 五味淵 秀人, 小石 麻子, 川野 由紀枝, 永松 あかり, 服部 里佳, 堀川 隆
国立国際医療センター産婦人科
【目的】再発卵巣悪性腫瘍において,局所再発巣や化学療法抵抗性の病巣に対する放射線治療の効果を評価・検討した.【方法】1991年1月から2001年12月までの間に,当センターにて診断・加療を行った卵巣悪性腫瘍107例中再発例の25例を取り上げ評価・検討を行った.再発症例の内訳はI期12% III期以上75%・漿液性腺癌29%粘液性腺癌8%淡明細胞癌16%類内膜癌8%その他37%であった.再発症例のうち7例で放射線治療を施行した.6例は化学療法を併用しており,3例は同時に施行していた.1例は放射線治療単独で施行した.【結果】治療目的で放射線療法を行い,PR・CRを得られたものは7例のうち3例であった.その他の症例も縮小率50%には達しないものの治療効果は認められた.放射線療法を施行した症例での化学療法は平均6.8コース(35コース施行している症例は例外とした)であった.また最終化学療法後の平均生存期間は10.1ヶ月であった.(4例は現在フォロー中である)【結論】再発卵巣悪性腫瘍の局所再発巣や遠隔転移巣に対する治療法として放射線療法も併用していくことでどのような利点があるかを比較・検討していく.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3)
262-262, 2002
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