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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
卵巣・卵管悪性腫瘍
Pseudo-Meigs症候群の2例


深澤 由佳, 神田 義明, 住友 和子, 沼崎 令子, 近藤 芳仁, 飛鳥井 邦雄
横浜南共済病院産婦人科


 Pseudo-Meigs症候群とは良性の充実性卵巣腫瘍以外の骨盤内腫瘍に胸・腹水を伴い腫瘍摘出後,胸・腹水の貯留が消失する疾患である.
今回我々は,卵巣悪性腫瘍に本症を呈した2症例を経験したので,若干の文献的考察を含め,報告する.
 症例1 53歳.腹部膨隆及び呼吸困難を主訴として当院内科受診.胸水貯留は著明であったが,細胞診では胸水から悪性細胞は認められなかった.CT上,腹水を伴う卵巣腫瘍の疑いにて当科転科.腫瘍マーカーはCA125が149U/ml,CA19−9が130U/mlとやや上昇していた.全身検索後,単純子宮全摘術・両側附属器切除術・大網切除術を施行した.腫瘍は左卵巣由来で,組織型はendometrioid adenocarcinomaであった.術後胸水の貯留は認められず,パクリタキセル・カルボプラチンによる化学療法を施行.術後3年の現在再発は認めていない.
 症例2 45歳.腹部膨隆及び呼吸困難を主訴として,当院内科初診.巨大腹部腫瘤を認めたため当科併診した.胸水の貯留は著明であったが,細胞診では数回とも悪性細胞は認められなかった.また,腹水も貯留.腫瘍マーカーはCA125が530U/ml,CEAが249ng/mlと上昇していた.試験開腹術にて組織診を行ったところ,卵巣由来のendometrioid adenocarcinomaであった.術後パクリタキセル・カルボプラチンによる化学療法を施行中である.胸水の貯留はいまだ認められているが,化学療法の回数を重ねるにつれ,その貯留量は減少しつつある.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 265-265, 2002


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