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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
統計
当院における最近6年間の飛び込み分娩22症例の検討


小澤 克典, 菊池 信正, 戸松 邦也
館林厚生病院産婦人科


 今回,当院にて過去約6年間に経験した妊婦健診を全く受診しない22例,いわゆる「飛び込み分娩」(墜落産を含む)について検討したので,その問題点について考察を加えて報告する.対象は平成9年から平成14年5月までの5年5ヶ月間であり,平均年齢は31.4歳,初産は2人,経産は20例であった.国籍としては,日本が17例,外国が5例(最多はタイ)であった.低出生体重児は1例のみであり,奇形があった児は2例であった.分娩形式としては,正常経膣分娩が19例,non-reassuring fetal statusにて吸引分娩となった児が1例,顔面位にて帝王切開となった児が1例,足位にて帝王切開となった児が1例であった.全22例のうち,分娩費用が未払いである例は半分以上であり,妊婦健診を全く受診しない理由の1つに経済的な理由が挙がると考えられる.また,2回続けて飛び込み分娩で分娩費用未払いという例もあり,今後の対策を考えさせられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 296-296, 2002


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