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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
その他1
直腸穿孔を起こし3年後に直腸腟瘻修復術を施行した腟内異物の一例


佐久間 洋1), 高橋 通1), 白石 眞人2), 永田 一郎3)
埼玉県厚生連熊谷総合病院産婦人科1), 熊谷市民産婦人科医院2), 埼玉医科大学産婦人科3)


 腟内異物は時々遭遇するが,摘出容易から困難なものまである.我々は,異物除去に困難を極め,直腸穿孔を伴い,その後3年以上を経て,直腸腟瘻修復術を施行した症例を経験したので報告する.【症例】初診時16歳.精神分裂病合併.妊娠歴なし.12歳時,腟内に硬質プラスチック製キャップを挿入し,放置していた.平成11年1月膣内異物除去のため,受診.静脈麻酔下でも牽引摘出不能のため,整形外科用電動鋸にて異物を切開,除去し得たが,直腸腟瘻を認め,約2横指の瘻孔に対し,腟からの応急的閉鎖を行い一時退院とした.後日根治手術を予定していたが,以後来院しなかった.平成14年3月,分裂病は軽快し,腟内疼痛を主訴に当科受診.肉眼的に瘻孔は確認できなかったが,下痢便時に腟から便の排出と,疼痛が強いこと等から直腸腟瘻が考えられた.外科にて注腸造影とファイバースコープにより瘻孔が確認され,平成14年6月6日外科とともに修復術施行.経腹的にダグラス窩より腟と直腸を剥離した後,経腟的に腟粘膜剥離後瘻孔閉鎖,腟壁形成.経腹的に直腸も修復閉鎖し,人工肛門を造設した.6月27日現在経過観察中である.【考察】腟内異物は精神が不安定な症例に多く,問診もしばしば困難をきわめる.本例は,摘出に電動鋸が有用であり,他科の機器使用も考慮するべきであると思われた.直腸腟瘻に関しては,摘出作業の時のものか,それ以前のものかは不明だが,摘出に際しては,直腸穿孔も起こりうる可能性を常に考えて対処する必要性を痛感した.腟の上方に出来た直腸腟瘻は婦人科だけで対処することは困難であり,他科との連携の重要性を再認識した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 299-299, 2002


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