 |
|
  |
|
         
|
<< 学会誌へ戻る 子宮内膜症は，生殖年齢女性のおよそ10％に発症し，月経痛や不妊症の原因となり女性のQOLを損なうことが多い．今回は婦人科手術後に発症した皮下の子宮内膜症を2例経験した．症例1 38才1経妊1経産34才時に分娩停止にて帝王切開術施行し，分娩後月経開始時より横切開の創部右側に疼痛あり，創部の治癒過程ではないかと経過をみていたが疼痛は増強し，同部位に腫瘤感出現したため受診し，超音波にて30×18mmの腫瘍を認めた．腫瘤は筋膜の外側で脂肪組織内にあり周囲と癒着が著明であった．摘出検体にて子宮内膜症の診断となった．症例2 40才2経妊2経産で，11年前に卵巣嚢腫にて嚢腫核出術施行．右鼠径部に疼痛出現し消化器外科受診し鼠径ヘルニアの疑いにて手術となったが，術中診断にて卵巣腫瘍の疑いもあり，婦人科医が呼ばれ5cmの腫瘤を摘出し術後診断にて子宮内膜症と確定した．子宮内膜症の発症病因としては，逆流した月経血中に含まれる内膜細胞が腹膜に移植した後に増殖する移植説と化生説が有力であるが今回の症例では移植説が考えやすいが不明な点多く若干の文献的考察も含め報告する． 日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 308-308, 2002 |
||
|
一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内 TEL：03-3288-0993 FAX：03-5275-1192 E-mail：kantorengo@jsog-k.jp Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会 |