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<< 学会誌へ戻る 子宮内膜癌，頚部腺癌に対する術後補助化学療法は，現在まで一定の方式が無く，有効な化学療法の導入が期待されている．そこで今回我々は従来よりその有用性が報告されているAnthracycline系薬剤とPlatinum製剤の併用療法に加え，Taxane製剤を組み合わせたJET療法を施行し，その有用性ならびに副作用について検討した．2001年11月より現在まで子宮内膜癌4例（Ic 2例，IIa1例，IIIc1例）と頚部腺癌3例（Ib2例，IIa1例）にEpirubisin（60mg/m2），Paclitaxel（175mg/m2），Carboplatin（AUC＝5）を4週毎に投与し，原則として5コース，7症例全体で34コースを施行した．これら症例の平均年令は44.6歳（31〜62歳）でPerformance Statusは全例0であった．手術療法は全例，後腹膜リンパ節郭清術を含む根治手術を行い，リンパ節転移陽性，低分化型腺癌（G3）の他，子宮体癌では筋層浸潤1/2以上などの再発危険因子を有する症例にJET療法を施行した．副作用として白血球減少はgrade2が71%，grade3が14％，貧血はgrade2が71％で，血小板減少は認めなかった．grade2の脱毛と筋肉痛は100％，消化器症状は14％で，治療周期の遅延や投与量の減量の必要な症例は認められなかった．予後に対する有効性に関しては今後長期的な追跡が必要であるが，現在まで再発例は認めていない．今回の検討ではJET療法は許容範囲内の毒性で，QOLの点からも十分期待できる選択肢の一つであると考えられた． 日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 313-313, 2002 |
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