関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
子宮体部悪性腫瘍1
子宮体癌における傍大動脈リンパ節転移に関わる危険因子の検討


野村 弘行, 青木 大輔, 進 伸幸, 鈴木 直, 東口敦 司, 内藤 恵美, 吉村 泰典, 野澤 志朗
慶應義塾大学産婦人科


【目的】後腹膜リンパ節転移の有無は,子宮体癌の手術進行期の決定および予後の規定に関わる重要な因子の一つである.そこで子宮体癌治療における傍大動脈リンパ節郭清の必要性を評価する目的で,傍大動脈リンパ節転移の有無と他の予後因子との関連について検討を試みた.【方法】1988年〜2001年に当科にて加療した子宮体癌症例中,初回手術で骨盤リンパ節郭清と傍大動脈リンパ節郭清を併せて施行した101例を対象とした.傍大動脈リンパ節郭清は,G3および漿液性腺癌・未分化癌などの特殊な組織型または術前・術中に筋層浸潤が1/2を超えると判定された症例に対して施行した.【検討項目】組織分化度,組織型,筋層浸潤の深さ,骨盤リンパ節転移の有無,脈管侵襲の有無,傍結合織浸潤の有無,頸部浸潤の有無,付属器転移の有無,腹水細胞診所見,他臓器転移の有無の各因子と傍大動脈リンパ節転移の有無との関連につき検討した.【成績】傍大動脈リンパ節転移は16.8%(17/101例)に見られ,上記各因子の中で傍大動脈リンパ節転移との間で最も相関が強かった因子は骨盤リンパ節転移であった.骨盤リンパ節転移陰性例の97.2%(70/72例)では傍大動脈リンパ節転移も陰性であったのに対し,骨盤リンパ節転移陽性例の51.2%(15/29例)に傍大動脈リンパ節への転移が認められた.さらに骨盤リンパ節転移は,組織型,筋層浸潤の深さとも相関が認められた.【結論】傍大動脈リンパ節郭清を施行するにあたり,G3あるいは特殊な組織型,筋層浸潤の程度に加えて骨盤リンパ節転移の有無を考慮する必要があると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 315-315, 2002


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会