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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
不妊・不育
適応と回数からみた体外受精の成績


阿美 聡明, 伊藤 理廣, 五十嵐 茂雄, 安部 和子, 高間 史子, 今井 美和, 峯岸 敬
群馬大学産科婦人科


 2000年1月より12月までに当科で施行した体外受精225周期のうち胚移植に至った189周期について適応,施行回数で検討を加えた.妊娠例は49例(双胎10例)であった.適応別での妊娠は卵管性26.5%(49周期中妊娠13例),内膜症性33.3%(24周期中妊娠8例),男性因子32.2%(59周期中19例),原因不明15.8%(57例中9例)であった.年齢別では21〜25歳では3周期で2例(66.7%)26〜30歳では23周期で6例(26.1%),31〜35歳では80周期で26例(32.5%),36〜40歳では66周期で15例(22.7%)41歳以上では17周期で妊娠なしであった.回数別では累積妊娠率は1回目で全体の38.8%が妊娠し,2回目までで67%,3回目までで79.6%,4回目までで83.7%,5回目までで87.8%,6回目までで89.8%であった.10回以上の施行例も7例あったが1例の妊娠を認めた.結論として原因不明よる体外受精の場合妊娠率は有意に低く,回数別では施行回数が5回までで頭打ちになる傾向があった.また,40歳を超えると妊娠率が極端に悪くなった.以上から体外受精を施行する際は個々に適切な情報を提供し治療していく必要があると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 321-321, 2002


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