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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
不妊・不育
排卵例と非排卵例におけるAIH施行時卵胞径と血中E2の検討


豊岡 理恵子, 川村 良, 長嶋 武雄, 清木 孝之, 森竹 哲也, 山本 泰弘, 植野 りえ, 家村 邦太郎, 寺内 文敏, 小倉 久男
東邦大学第2産婦人科


 不妊外来での治療は,通常タイミング指導からはじまり次に排卵誘発を取り入れそして人工授精へと進んでいく.どの段階でも重要なことは排卵の時期を正確に知ることである.基礎体温や超音波検査さらに尿中LHなどを測定し,いつ排卵するかを出来る限り正確に推測する.その日にあわせたタイミングを計ることが大切である.特に治療の段階が進むに従って排卵日を正確に予測することが重要となってくる.しかしながら,色々な検査を駆使して排卵日を推測しても,結果的に排卵しないで終わる周期もまれではない.今回は,排卵した例(排卵例)と非排卵例(LUF)ではどこに違いがあるのか検討してみた.対象は平成9年1月から平成13年6月までに当院で施行したAIH症例である.当科の不妊外来では通常超音波検査による卵胞径の測定を基準にして排卵を予測している.また,AIH施行時には卵巣機能を具体的に評価するために血中ホルモンを測定している.そこで排卵前に超音波検査による卵胞径の測定と血中ホルモンの測定を施行できた症例で,さらに超音波検査により排卵の有無を確認できた症例を対象とした.LUFの発生率は約13.4%であった.卵胞径は排卵例で20.6±2.2mmでLUF例では21.3±2.17mmであった.また,血中E2とE2/卵胞径については,排卵例で,427±292mIU,20.9±15.6,LUF例で,761±541mIU,35.6±24.3であった.血中E2およびE2/卵胞径では有意にLUFで高値であった.LUFの発生率は10%以上と無視できる数字ではなく,今後はこの結果を臨床に応用できる方法を検討していきたい.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 322-322, 2002


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