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第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
子宮頸部悪性腫瘍(3)
子宮頸癌合併妊娠の一例


大原 樹1), 岩田 正範1), 斎藤 馨1), 中村 千春1), 中島 健1), 増田 充1), 中村 真1), 吉田 典生1), 栗林 靖1), 木村 武彦2), 石塚 文平1)
聖マリアンナ医科大学東横病院産婦人科1), 川崎臨港病院産婦人科2)


 【はじめに】今回われわれは,妊娠中にInvasive Carcinomaと診断され,人工妊娠中絶を施行し根治術を行った症例を経験したので報告する.
【症例】36才主婦,0経妊,0経産,平成14年5月21日無月経を主訴に近医受診,妊娠6週4日であった.同時に行った子宮腟部細胞診ClassIIIaであった.6月7日子宮腟部組織診にてCISであったため,診断確認のため7月29日(妊娠15週3日)LEEP施行.病理診断でInvasive Carcinoma(squamous cell carcinoma)と診断される.挙児希望せず,根治療法を予定し8月9日(妊娠17週0日)当院受診となる.入院後経過はFIGOの臨床進行期分類でIb1期と診断し,平成14年8月20日(妊娠19週4日)termination(帝王切開術)となった.8月29日CDDP 50mg/bodyによる動注療法を1クール施行.9月10日広汎子宮全摘術及び骨盤内リンパ節郭清施行.術後病理診断にてMicroinvasive squamous cell carcinoma,keratinizing typeであり間質浸潤4mm,脈管浸潤なし,骨盤内リンパ節転移0/32であった.以上よりpT1b pN0 pM0と診断した.術後排尿障害認めたが,追加治療なく10月17日退院,現在外来経過観察中である.
【まとめ】進行子宮頚癌合併妊娠の場合,その週数や家族背景を十分に考慮したうえで症例を個別化し,母体予後を優先にして対処すべきであり,十分なInformed Consentを行い,母体の精神状態にも配慮した対応が望まれる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 159-159, 2003


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