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第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
その他
「米国WHIの中間報告」が当科更年期外来におけるホルモン補充療法施行者に及ぼした影響についての検討


牧田 和也, 何川 宇啓, 石谷 健, 堀口 文, 吉村 泰典, 野澤 志朗
慶應義塾大学産婦人科


 【目的】昨年7月,米国NIHが企画したWHI(Women's Health Initiative)によるホルモン補充療法(HRT)に関する大規模前向き臨床試験を,終了予定の2005年度を待たずに中途中止すると発表した.この報告はわが国のマスコミでも直ちに取り上げられ,HRT施行者に多大な影響を及ぼしたことは否定出来ない.そこで今回我々は,この報告が当科更年期外来におけるHRT施行者に及ぼした影響について追跡調査を試みたので報告する.【対象および方法】昨年6月末の時点で当科更年期外来にてHRTを施行中の200例(平均年齢51.4歳)を対象として,この報告が報道された2カ月後(9月上旬)と6カ月後(本年1月)におけるHRTの継続状況について調査を行った.【結果】1.報道2カ月後で,7月以降当外来を受診していない者が4例(2%)認められ,電話調査によりいずれもこの報告を機に自己中止したことを確認した.そして6例(3%)が,外来受診時に中止を希望した.2.報道6カ月後までに,新たに2例(1%)が中止を希望し,9例(18%)が来院しなくなっていた.しかしこれら9例のうち明らかにこの報道が影響したことが確認されたのは1例のみであった.【考察】当科更年期外来で報道後早期にHRTを中止した者は対象者全体の5%で,その後半年間でみてもその影響は200例中13例(6.5%)に認めたが,従来から報告されているHRTの脱落率のデータと比較して必ずしも大きな混乱を認めていないことが判明した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 181-181, 2003


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