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第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
産科統計(2)
妊婦の体重が分娩に及ぼす影響について


今井 公俊, 姜 賢淑, 依藤 弘志, 甲田 平吾
静岡市立静岡病院産婦人科


 【目的】妊婦体重の多寡が分娩にどのような影響を及ぼすかを検討する.【方法】2000年1月から2002年12月迄の36ヶ月間に当院で分娩となった満22週以降の単胎妊婦を対象とし,妊娠前のBMI24未満を痩せ群,18以上24未満を標準群,24以上を肥満群と分類した.妊婦年齢,帝切率,妊娠中の体重増加,妊娠期間,児体重,Apgar Score 1分値,分娩所要時間,出血量について初産と経産に分けて検討した.【成績】初産婦1118例,経産婦1066例が検討対象となった.3群間で有意差(危険率5%未満)が認められたものは,初産においては,体重増加(痩せ群標準群肥満群の順,以下同じ,11.0±3.3,10.9±3.6,7.1±5.3kg)児体重(2869±384,2971±433,3028±425g)分娩時出血量(経膣のみ)(202±154,223±198,266±193g)であった.経産においては年齢(29.9±3.8,30.8±4.0,31.6±4.4歳)帝切率(6/111,90/823,22/132),体重増加(10.0±3.0,10.2±3.3,6.9±4.0kg),児体重(2937±409,3045±415,3158±466g)であった.【結論】肥満群では初産経産共に妊娠中の体重増加が少ないにも拘わらず新生児体重が重かった.初産経産共に予想に反して3群間で分娩所要時間に差を認めなかった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 205-205, 2003


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