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<< 学会誌へ戻る 帝王切開後の子宮筋創瘢痕部妊娠は，稀な疾患とされている．しかし，近年の帝王切開率の上昇に伴い，今後増加するであろうと予測される．実際，最近の学会においてもしばしば症例報告がなされるようになった．当院でも，それぞれ異なる経過をたどった帝王切開創瘢痕部妊娠を，一年間に3例経験したので，文献的考察も加えて報告する．【症例】1.31歳，3回経妊2回経産婦．前2回帝王切開分娩．2002年4月，他院で稽留流産と診断され子宮内容除去術施行された．その後性器出血が徐々に増加し，5月，絨毛の遺残が疑われ当科紹介となった．超音波やMRIにより帝王切開創瘢痕部妊娠と診断され，MTX20mg/dayを5日間全身投与された．2.26歳，1回経妊1回経産婦．前回帝王切開分娩．妊娠6週で子宮頚管にGS様超音波像あり，頚管妊娠疑いのため妊娠7週で当科紹介となった．性器出血は認められなかった．超音波などで稽留流産と診断され，子宮内容除去術施行された．3.27歳，2回経妊2回経産婦．前回帝王切開分娩．妊娠7週で子宮筋層瘢痕部付近にGS及び胎児心拍が認められた．性器出血があり当科紹介となった．入院して安静のみで軽快したため一時退院したが，妊娠13週で多量の性器出血あるため，再入院．informed concentの上，帝王切開術施行されたが，止血困難なため子宮全摘術を余儀なくされた． 日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 216-216, 2003 |
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