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第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
妊娠・分娩(8)
卵巣腫瘍合併妊娠に対する腹腔鏡下手術


井埜 まり絵, 斉藤 寿一郎, 中村 千春, 堀永 宏史, 斎藤 要, 平井 邦彦, 代田 琢彦, 石塚 文平
聖マリアンナ医科大学産婦人科


 【はじめに】卵巣腫瘍合併妊娠の頻度は約0.5%といわれており,卵巣腫瘍茎捻転・破裂,腫瘍による分娩停止・悪性卵巣腫瘍が疑われる場合には分娩を待たずに手術療法が必要となることがある.近年,良性卵巣腫瘍に対する腹腔鏡下手術は目覚しい進歩を見せており,侵襲の少ない手術方法として確立しつつあり,妊娠時においても徐々に施行されるようになってきた.当院においても,平成14年より卵巣腫瘍合併妊娠症例に対し,妊娠16週で腹腔鏡下手術を施行している.今回我々は5症例の卵巣腫瘍合併妊娠症例に対し,腹腔鏡下手術を行なったので報告する.【対象・方法】妊娠14週を過ぎても卵巣腫瘍を認め,画像上,チョコレート嚢腫もしくは皮様嚢腫と診断し,妊娠継続の妨げになる可能性があり,インフォームドコンセントを得られた症例を対象とした.手術は妊娠16週から17週に,全身麻酔下で腹腔鏡下卵巣腫瘍核出術(気腹法)を施行した.【成績】現在まで5症例に対し腹腔鏡下手術を行なったが,いずれの症例においても術後疼痛・感染徴候はほとんど認められず,切迫流産症状も少なかった.入院期間も平均8日間と比較的短期間で退院が可能となり,外来経過観察中も手術による合併症は現在まで認められていない.【結論】手術適応のある卵巣腫瘍合併妊娠に対して腹腔鏡下の処置は術後侵襲も少なく,有用である事が示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 224-224, 2003


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