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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
子宮体部悪性腫瘍(2)
子宮体癌における術中迅速診断の信頼性に関する検討


鈴木 麻水, 佐藤 孝道, 栗下 昌弘, 板坂 俊典, 塩田 恭子, 斉藤 理恵, 酒見 智子, 渡辺 浩二, 真島 洋子, 藤田 聡子, 西山 幸江
聖路加国際病院産婦人科


【目的】子宮体癌において術中迅速診断は,リンパ節郭清の追加など術式変更の大きな要因となる.本研究では,子宮体癌における術中迅速診断の正確性について検討し,その後の治療にどの様に影響するか明らかにすることを目的とした.【方法】2001年4月から2003年4月までの2年間に当科で子宮体癌に対する初回手術を施行し,術中迅速診断を行った11例を対象とした.【成績】1)術式の選択が妥当に行われた場合を正診とすると,術迅速診断の正診率は45.4%であった.2)術中迅速診断の結果が不正確であった全ての例で実際の筋層浸潤は,術中迅速診断の結果より進んでいた.3)術中迅速診断の不正確さが予後にどの程度の影響を及ぼしているのかは追跡期間が短く明らかにならなかった.【結論】術中迅速診断の正診率は低く,術式決定には術前の画像診断など含めた総合的な検討が必要であると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 297-297, 2003


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