関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
卵巣腫瘍(2)
臍転移により発見された卵巣癌の1例


松原 正和, 長田 久美, 小原 みほ子, 斉藤 慶弘, 本道 隆明, 木村 薫
厚生連篠ノ井総合病院産婦人科


 今回われわれは臍転移から発見された,両側卵巣原発,漿液性腺癌の1例を経験したので報告する.症例は59歳の2回経妊2回経産婦.既往歴,家族歴に特記すべきことなし.平成15年4月,臍部の肉芽組織様病変からの出血に気付き,抗生物質を内服するも改善しないため,同月某病院皮膚科を受診.生検,病理組織検査の結果,metastastic carcinoma(腺癌)とされた.原発巣検索のため,同院産婦人科に紹介され,超音波検査にて両側卵巣腫大を認めたため当院へ紹介された.消化器系の検索では明らかな癌は認められず,MRIでは内部に充実性部分を含む両側卵巣腫瘍を認めた.腫瘍マーカーはCA125が817と高値で,CEA,CA19-9はカットオフ値以下であった.5月1日全麻下に開腹すると,右卵巣は径約7cmに腫大,左卵巣は径約5cmに腫大し表面は破綻しS状結腸を巻き込んだ腫瘍があった.腹水は約50ml(classV),ダグラス窩に播種を認め,右閉鎖リンパ節も腫大していた.単純子宮全摘・両側付属器摘除・右閉鎖リンパ節廓清・S状結腸部分切除・大網切除・臍切除を行った.病理組織検査では左右卵巣腫瘍とも漿液性腺癌で,大網,臍部,右閉鎖節転移,S状結腸浸潤を認めた.5月17日退院,現在外来にて化学療法を施行中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 302-302, 2003


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会