|
<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る
第106回学術集会(平成15年10月5日)
【一般演題】
卵巣腫瘍(4) Nomal-sized ovary carcinoma syndromeの3例
渋井 庸子, 松島 隆, 小西 英喜, 朝倉 啓文, 竹下 俊行
日本医科大学産婦人科
Nomal-sized ovary carcinoma syndrome(以下NSOCS)は,1989年にFeuerによって提唱された.その定義は,卵巣がほぼ正常大であっても,びまん性の転移巣が腹腔内に散在し原発不明のものである.NSOCSは1.中皮腫,2.性腺外性ミューラー管腫瘍,3.転移性腫瘍,4.卵巣癌に分類される.すなわち,本疾患はいくつかの悪性疾患を包括したものといえる.今回我々は,発症から1ヶ月程度の急激な腹部膨萬感を主訴に消化器受診,大量の腹水を認め細胞診にてClassV,CA125高値を示しNSOCSと診断した3例を経験した.これらのうち2例は試験開腹後に寛解導入化学療法,Second debulking,補助化学療法を施行し現在外来follw up可能となっており,残り1例も同様の治療法で良好な経過に向かっているで今回報告する.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3)
308-308, 2003
|