関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
卵巣腫瘍(4)
卵巣endometrioid stromal sarcomaの1例


堀 芳秋, 小笠原 良治, 窪田 志与
横浜栄共済病院産婦人科


 卵巣のstromal sarcomaは子宮のstromal sarcomaに類似するものであるが,その報告は稀である.我々は卵巣のstromal sarcomaの1例を経験したので報告する.【症例】25歳,未経妊未経産で39度台の発熱,倦怠感を主訴に近医を受診した.超音波で腹部腫瘤を指摘され,当科に紹介となった.内診,超音波で臍高を越える大きな充実性腫瘍を認めた.MRI上はT1強調像で低信号,T2強調像で高信号,一部に嚢胞状部分があり,造影剤による効果の認められる血管増生が著明な充実性腫瘍であった.CA125は66とやや高値であったが,CA19-9,CA72-4,SCC,CEA,AFP,βhCGはカットオフ値以下であった.CRP:11.6と炎症反応が強かったため抗生剤を投与した.LDH:618と上昇し若年であることから,未分化胚細胞腫瘍を考え手術となった.右卵巣由来の腫瘍で,右付属器切除を施行した.21×18×14cm,重量1960gの充実性腫瘍であった.術中迅速組織診では悪性の診断となったため,右総腸骨,右外腸骨リンパ節郭清を追加した.子宮,左付属器に著変は見られなかった.病理診断ではfibrous patternが基本のsarcomaで,epithelial cellは認めなかった.腫瘍の中心部では軽度atypicalなchondrocyteから成る軟骨組織があり,辺縁の一部には骨への分化が見られた.形態学的にはendometrioid stromal sarcomaと考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 309-309, 2003


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会