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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
外陰・膣腫瘍
腟と子宮腟部に発生したAmelanotic melanomaの1例


小金井 宏美, 小川 浩平, 加藤 隆, 古川 真希子, 櫻井 麻美子, 山代 美和子, 千島 史尚, 坂元 秀樹, 山本 樹生
日本大学産婦人科


 悪性黒色腫はメラノサイト系細胞の癌化によって生じる悪性腫瘍であるが,その中で,腫瘍細胞がメラニン産生能を欠如し,色素沈着を伴わない場合が無色素性黒色腫(Amelanotic melanoma)である.腟と子宮腟部に病変の見られた極めて稀な症例を今回我々は経験したので報告する.症例は68歳,0経妊,閉経52歳.不正出血,下腹部膨満感を主訴に近医受診.子宮腟部細胞診ClassVにて精査加療目的に当科紹介受診した.視診にて子宮腟部前唇に10×10mm大の表面平滑な白色の腫瘤を認め,子宮腟部から約1cm離れた1時の方向の腟壁に10×10mm大の,5時の方向の腟壁に7×7mm大の同様な腫瘤を計3ケ所認められた.子宮腟部細胞診ClassV,腟壁腫瘍細胞診ClassV,腫瘍細胞組織診の免疫染色においてHMB-45,S-100が陽性であり,Amelanotic malignant melanomaと診断した.腫瘍マーカーは5-SCD,SCC,CA125,CA19-9,CEAといずれもカットオフ値以下であった.準広汎子宮全摘術,骨盤内リンパ節廓清,腟壁腫瘍摘出術施行した.病理組織診断では,子宮腟部,腟壁腫瘍は同じ組織像を示すAmelanotic melanomaであった.以上より,malignant melanoma stageIIc(pT4b pN0 pM0)(UICC/AJCC,2002年)と診断した.手術後の回復は順調であり,術後18日目に,DAV療法を開始し,術後28日目に退院となった.以後,DAV療法は4週間ごと全6クール施行する予定である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 314-314, 2003


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