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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
絨毛性腫瘍・その他
転移性(部分胞状)奇胎


宮本 真豪, 神保 正利, 小林 圭子, 森山 修一
千葉西総合病院産婦人科


 転移性(部分胞状)奇胎は非常に稀な疾患である.今回我々は本疾患を経験したので報告する.【症例】29歳,未産婦,2003年3月21日不正性器出血を主訴に初診.尿hCG陽性(最終月経より9週),超音波検査にて子宮腔内に胎児を認めず,不整に肥厚した脱落膜を認めた.血清hCGは72722mIU/mlと高値でもあり,胞状奇胎の疑いにて子宮内容除去術を施行した.肉眼的に少量の水腫性病変を認めたが,病理検査にて胞状奇胎の所見は認めなかった.このため外来にて血清hCGの経過観察とするも,5月10日(第49日目)10723mIU/ml,5月31日(第70日目)36805mIU/ml(hCGβ431.78ng/ml)と再び上昇し,超音波検査にて右付属器周囲に約5cmの腫瘤を認めた.骨盤MRIでも同様の所見を示し,胸部X線検査では転移性病変は認めなかった.転移性(部分胞状)奇胎の疑いで,6月11日開腹した.開腹時,右卵巣底部から広間膜内を通り右円靭帯にかけて約5cmの腫瘤性病変を認めた.右付属器切除および円靭帯部分切除を施行し,再度子宮内容除去術を施行した.術後病理診断では絨毛および奇胎を認め,部分胞状奇胎であった.術後9日目の血清hCGは2122mIU/mlと低下し,現在外来にて経過観察中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 315-315, 2003


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