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<< 学会誌へ戻る 骨盤腹膜炎は，急性腹症の原因疾患の一つであり，日頃外来で遭遇する疾患である．また治療の遅延や難治性となると，骨盤膿瘍，それが破裂すると汎発性腹膜炎を生じる．今回我々は，当院における骨盤膿瘍症例の検討を行った．そのうちの一症例が，Severe sepsisに進展した骨盤腹膜炎であったので報告する．症例は45歳の未妊婦．2ヵ月前より下腹部痛，腰痛があった．平成14年12月13日の昼頃より胃痛も出現したため，近医内科受診．臭化ブチルスコポラミンを筋注するも症状改善せず，同日当院内科初診受診，汎発性腹膜炎の診断にて内科に入院となった．（入院時白血球数は7,500）翌日収縮期血圧が70台，白血球数が1,800と減少を認めたため，Severe sepsisと診断し，同日緊急開腹ドレナージ術を施行した．右卵管膿瘍を認め，黄色膿性の腹水が600 ml貯留していた．腹水の培養にて大腸菌が検出された． 日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 323-323, 2003 |
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