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第106回学術集会(平成15年10月5日)
【一般演題】
婦人科手術 若年女性のWunderlich症候群に対し腹腔鏡を用いて治療し得た一例
宮田 真千子, 中山 大栄, 伊東 宏絵, 藤原 潔, 又吉 國雄
東京医科大学霞ヶ浦病院産婦人科
Wunderlich症候群はwolff管とMuller管の発育障害により,重複子宮・重複腟・片側腟閉鎖・腎形成不全を合併する稀な疾患である.今回我々は右腎無形成,双頚双角子宮,右卵管留血腫,右側腟閉鎖による腟留血腫に対し,腹腔鏡を用い,卵管開窓術,腟開窓術を行い症状改善した症例を経験したため報告する.症例は14歳,初経12歳,月経周期は28日型で性交未経験.下腹部痛を主訴に近医受診,卵巣腫瘍疑いにて当院紹介となる.超音波,CT,MRIより双頚双角子宮,右卵管留血腫,腟閉鎖の診断にて腹腔鏡下手術施行.腹腔内所見は,両側卵巣は正常,左卵管正常,右卵管はソーセージ状に腫大,子宮は双角であったため,卵管開窓術,腟開窓術を施行した.今回Wunderlich症候群に対し,腹腔鏡を用い低侵襲性手術を行い良好な結果を得ることが出来たため報告する.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3)
326-326, 2003
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