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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
不妊・内分泌(1)
GnRHa使用が排卵誘発を抑制した一例


石黒 葉子, 松林 秀彦, 鈴木 隆弘, 吉武 朋子, 菊池 公孝, 信田 政子, 和泉 俊一郎, 牧野 恒久
東海大学専門診療学系産婦人科


 【症例】34歳0経妊0経産【現病歴および経過】不妊期間7年.排卵障害,不妊症にて他院で人工授精6回施行するも妊娠に至らず,体外受精を希望して当院を受診した.初診時LH11.6mIU/ml FSH8.2mIU/ml,経腟超音波でも多嚢胞状であり,PCOSと考えられた.卵巣過剰刺激を避ける目的で初回はGnRHa long protocol-pFSH-hCGにてConventional IVF-ET施行するも妊娠に至らず.(2個採卵,2個移植)2回目,3回目はGnRHa short protocol-pFSH or hMG-hCGにて卵巣刺激を行ったが,2回目はhMG使用D9〜D12で,3回目はD7〜D10で血中E2値の著明な低下を認めCancelとなる.患者によく話を聞いたところ,初回時はGnRHa使用をD1からD8まで自己中断していたことが判明した.LH-RH testを行ったところ低値―低反応であり下垂体機能不全が疑われ,またGnRHaは卵巣への直接の抑制作用があり得るという報告から,4回目はGnRHaを使用しないことにした.pFSH-hCGのみで排卵誘発を行ったところ,7個採卵可能でありその内の良好胚3個を採卵後3日目に胚移植.妊娠4週6日目に血中hCG 1643mIU/ml,経腟超音波で子宮内に胎嚢を認め妊娠成立を確認した.その後順調に経過し他院にて妊娠39週に3760gの男児を分娩した.【結語】体外受精時の卵巣刺激には一般的にGnRHaが併用されるが,症例によってはGnRHaの使用を控えた方が良い場合もあり,通常の経過をとらない場合は注意・検討が必要である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 332-332, 2003


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