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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
産科救急
妊娠28週に子宮―卵巣静脈の自然破裂による腹腔内出血から子宮内胎児死亡を来した1例


三浦 弥栄子, 平池 春子, 宮崎 泰人, 堀江 弘二, 黒田 健治, 塩津 英美
焼津市立総合病院産婦人科


 妊娠中は500〜700ml/分の子宮―胎盤血流を供給する為に,子宮―卵巣静脈の吻合が著明となっている.妊娠中はこれらの血管に高い内圧と張力がかかり,更に血管壁の筋層は萎縮し,結合織のみで構成されている為,血管が脆弱になっている.しかし妊娠中の子宮―卵巣静脈の自然破裂による腹腔内出血は稀で,海外では1778年に初の報告例があり,本邦では1940年以来現在まで25例の報告がされているのみである.その臨床像は出血性ショック型(type 1)と麻痺性イレウス型(type 2)に大別されるが,定型的な症状はない.その為妊娠中の急性腹症の鑑別診断の1つとして念頭において対処しないと,重篤な周産期異常を来しうる.又発症時期についてはThird trimesterにおきやすいものの,産褥を含め全ての期間に起こるとされている.今回我々は,もともと右仙骨子宮靭帯付近の子宮内膜症により,同部の静脈血管壁が通常より脆弱化していたところに,立位や便秘によるいきみが加わり失血し,子宮内胎児死亡を来したと考えられる症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 341-341, 2003


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