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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
産科救急
当院で経験した子宮内反症7例の検討


西岡 暢子, 山本 祐華, 小泉 邦博, 田中 佐和子, 島 絵美里, 淡路 正則, 長沢 敢, 山本 勉
越谷市立病院産婦人科


 【緒言】子宮内反症は稀な疾患であるが,激しい疼痛と大量の出血を伴うため,発症後は早期の診断と的確な治療が望まれる.当院では過去6年間で7例の産褥期子宮内反症を経験したので報告する.【対象】1997年4月から2003年3月までの間に当院で経験した産褥期子宮内反症7例(当院発症5例,搬送2例)について検討した.【成績】6年間の総分娩数は3,639件で発症率は0.001%であった.7例のうち4例が初産,3例が経産婦(3例とも前回帝切)であった.平均出血量は1493mlであった.完全子宮内反症例は存在せず,2例は子宮陥凹(1例搬送)であり,5例は不全子宮内反(1例搬送)であった.不全子宮内反のうち,2例は胎盤の剥離徴候が認められず,用手剥離を施行した.全症例が用手的に整復可能であり,子宮陥凹の2例は静脈麻酔下に整復可能であった.不全子宮内反症例の5例のうち2例は静脈麻酔下で,2例は硬膜外麻酔下で,1例は全身麻酔下に整復し得た.【結論】分娩第3期に大量出血,疼痛を訴えた際には子宮内反を念頭に置き,内診,経腹超音波での確認が必要であると考えられる.整復際は一般的に全身麻酔下で行うとされているが,発症から短時間であれば静脈麻酔下での整復も可能となる場合もある.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 343-343, 2003


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