|
<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る
第106回学術集会(平成15年10月5日)
【一般演題】
子宮外妊娠 一側卵管性双胎妊娠症例の一例
久保 祐子, 戸松 邦也, 菊池 信正
館林厚生病院産婦人科
自然妊娠での一側卵管性双胎妊娠の報告例は非常に少ない.今回我々は一側卵管性双胎妊娠の一例を経験したので報告する.症例は34歳,未経妊未産婦,最終月経は平成14年6月18日から5日間.7月26日から不正出血が持続,8月9日から出血量が増加し,下腹部痛が出現したため,8月10日前医受診.妊娠反応陽性,経膣超音波上子宮腔内に胎嚢を認めず,右卵管に心拍動を伴う双胎の胎児を認めた.右卵管妊娠の診断にて同日当院紹介受診し,腹腔鏡下右卵管切除術を施行した.右卵管膨大部は腫大し,内部に絨毛組織を確認した.右卵管腔内の双胎妊娠であった.腹腔内出血約100mlを認め,子宮,両側卵巣は正常であった.自然妊娠における卵管性双胎妊娠の症例は非常に珍しいため,文献的考察を加えて報告する.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3)
346-346, 2003
|