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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
妊娠・分娩(4)
産褥期にHELLP症候群を発症したSLE合併妊娠の一例


大久保 大孝1), 原 信1), 土井 貴之1), 山本 信博1), 鹿野 共暁2)
富士宮市立病院産婦人科1), 磐田市立病院産婦人科2)


 SLEは生殖年齢の女性に好発することから妊娠との合併は稀でないが,SLE合併妊娠は母児双方にとってハイリスクであり,だからSLEの活動性やコントロールの程度,および血栓症などの合併症の有無が妊娠管理において重要である.今回我々はループス腎炎を合併し,産褥期にHELLP症候群を発症したSLE合併妊娠の一例を経験したので報告する.症例は28歳,1経妊0経産.26歳よりSLEと診断され,ステロイド内服により当院内科にてコントロールされていた.妊娠初期より尿蛋白陽性,妊娠23週頃より胎児発育遅延が認められ,その後血圧上昇,全身浮腫等あり,混合型妊娠中毒症のため27週0日入院管理とした.高血圧に対して塩酸ヒドララジン内服,抗凝固療法として持続ヘパリン点滴(1万単位/日),子宮収縮には塩酸リトドリン持続点滴にて入院管理を行った.しかし入院後も妊娠中毒症の進行を認め,さらに胎児発育の停止・胎児仮死徴候の出現もあり,29週1日緊急帝王切開施行,726gの男児をApgar score1/4にて娩出する.術後2日目よりステロイド再開.術後3日目突然の上腹部痛,肝酵素の上昇,血小板減少あり.MR angioにて血栓症を否定しHELLP症候群と診断.血小板輸血,DOA持続点滴,さらにリンデロン大量投与施行.その後は順調に経過し,術後27日にて退院となった.一方出生児へのSSA・SSB抗体の移行,同時に胎児A-V block等新生児ループスの発症は認められなかった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 359-359, 2003


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