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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
妊娠・分娩(4)
重症妊娠中毒症を機にCushing症候群が診断された1例


小林 洋子, 滝澤 基, 雨宮 厚仁, 池上 淳, 佐藤 伊知朗, 松川 高久, 白石 眞貴, 久保田 一郎, 佐々木 重胤, 寺本 勝寛
山梨県立中央病院総合母子周産期センター


 今回我々は副腎腫瘍によるCushing症候群を合併し重症妊娠中毒症,IUGRを発症し,26週にて帝王切開となった症例を経験したので報告する.【症例】A. Y.どの.34歳,3経妊2経産.2002.7. 25最終月経として自然妊娠成立し,他院にて妊娠管理されていた.8月よりmoon face出現した.10月下旬妊健時に高血圧と浮腫のため入院し,食事療法にてコントロールされた.2003.1. 10,再度血圧170台へ上昇し再入院となり,アプレゾリン内服および点滴となった.血中コルチゾール高値であることより,腹部エコー施行したところ右副腎腫瘍が認められた.1.29(26週6日),重症妊娠中毒症,IUGR,羊水過少にて当院に母体搬送となった.NSTにてvariable deceleration,エコーにて臍帯動脈逆流波を認め,羊水はほぼ消失していた.以上にてnon-reassuring fetal statusのため緊急帝王切開となった.児は644g女児,Apgar 3/9,挿管されNICU入院となった.手術後,精査したところ,CTでφ25mmの腫瘤を認め,左副腎は萎縮していた.尿中17OHCS高値,コルチゾール高値.コルチゾール,ACTHの日内変動消失しており,デキサメサゾン抑制試験にて1mg,8mg負荷両方で抑制されなかった.以上のことより副腎性Cushing症候群と診断され,右副腎腫瘍切除術施行した.【考察】Cushing症候群合併妊娠による母体および胎児に及ぼす影響は重篤であり,早期診断し,厳重に管理していくことが大切である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 360-360, 2003


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