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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
妊娠・分娩(5)
妊娠中に伝染性紅斑に感染した妊婦の管理


高木 栄美子, 辻野 由砂, 高橋 幸子, 木下 二宣, 山本 智子, 斉藤 正博, 馬場 一憲, 竹田 省
埼玉医科大学総合医療センター産婦人科


 緒言)伝染性紅斑(りんご病)はparvovirus B19が骨髄の前赤芽球細胞を標的とする感染症であり,妊娠中の母体感染では胎児水腫の危険性があり,胎児輸血も考慮した管理が必要となる.今回,妊娠中にparvovirus B19に感染したため当センターに紹介になった症例を,胎児輸血を行った1症例を中心に後方視的に検討した.症例)38歳3回経妊1回経産.家族歴・既往歴に特記すべきことなし.近医にて妊婦健診を受けていた.平成15年3月3日(妊娠17週0日),上の子供が伝染性紅斑を発病.19週2日,患者本人にも紅斑出現.21週1日母体血中parvovirus B19 IgM(+),IgG(+)と判明したため,24週1日に当センター紹介受診.初診時は胎児水腫等,明らかな異常は認めず.25週3日微量の胎児腹水とMCA Vmaxの異常を認めたため,翌日入院し,臍帯穿刺施行.臍帯血検査結果は,Hb 10.6g/dl,Ht 32.2%,parvovirus B 19 IgM(+)であった.25週5日,MAP 23mlを臍帯より輸血.その後27週6日退院し,外来にて1週間ごとの超音波検査を行ったが,胎児水腫,MCA Vmaxの異常なども認めず,順調に経過した.結語)2002年1月1日より現在までに,妊娠中にparvovirus B19に感染したため,当センターに紹介となった妊婦は2名であり,胎児輸血を必要とした症例は1症例だけであった.妊婦が伝染性紅斑に感染した場合の妊婦管理,胎児の状態の評価,胎児輸血のタイミングなどにつき,文献的考察も加えて検討した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 364-364, 2003


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