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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
妊娠・分娩(7)
地域周産期母子医療センターとしての現状


岡崎 友紀, 深瀬 正人, 門 智史, 辻井 篤, 前川 岩夫
沼津市立病院産婦人科


 当院は1998年10月より静岡県東部地区の地域周産期母子センターとして運営を開始した.当センターの運営状況について外来紹介例,母体搬送例を中心に検討した.
 この2年間(2001年,2002年)での分娩数は780症例,内訳は品胎1例,双胎34例(MD13例,DD21例),単胎で745例であった.そのうち近医からの外来紹介例は177例(双胎14例,単胎163例),母体搬送例は219例(双胎9例,単胎210例)であり,妊娠初期から当院で妊婦健診施行例は384例(49%)と,ほぼ半数に留まった.母体搬送の理由は切迫早産48例,破水43例が大半を占め,ついでCTG異常29例,中毒症24例,IUGR24例であった.また,母体搬送後,緊急帝王切開となったのは48例(21%)であった.
 なお,当院出生児810例(低出生体重児244例,極低出生体重児は28例)のうち,NICUに入院した新生児は276例(34%)であった.また,総合周産期センターへの新生児搬送は2例でいずれも超低出生体重児であった.子供病院への新生児搬送も2例であり,VSD/CoA,PAと先天性心疾患合併症例であった.
 今後も外来紹介,母体搬送症例をできる限り受け入れ,地域に密着した周産期管理を提供し,センターとしての役割を十分に発揮できればと考えている.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 370-370, 2003


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