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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
胎児・新生児(3)
当院での超音波断層法を用いた出生前診断の現状


都甲 明子, 江本 龍生, 栗栖 美穂, 竹内 久美, 本山 芳治, 山口 稔, 山口 暁
山口病院産婦人科


 【はじめに】妊婦健診において超音波断層法による胎児のスクリーニングが一般化している.超音波断層法から得られる情報が,母体や胎児・新生児予後の改善に有効であることはいうまでもない.しかし,通常の妊婦健診での胎児異常のスクリーニング精度には限界があり,疾患の見逃しや見落としをめぐるトラブルも少なくない.また,出生前診断が,かならずしも胎児・新生児の予後の改善に寄与しない疾患もあり対応に苦慮する.今回,一般産科施設である当院の超音波断層法による出生前診断の現状について検討した.【対象と方法】検討期間は2000年1月から2002年12月までの3年間で,超音波断層法を施行するにあたり,説明を文書で行い,同意が得られたものを対象としている.妊娠12週以降に妊婦健診で超音波断層法によるスクリーニングを発端として診断された症例の内容を検討した.また合わせて,出生前診断されず出生後1ヶ月までに診断された新生児異常も合わせて検討した.【結果】検討期間中での,総分娩数は5859件であった.出生前診断された胎児異常は,部位別に頭頚部22例,心血管系3例,腹部5例,腎泌尿器系19例,四肢5例,染色体異常11例であり,このうち早期の医療介入を要した症例は32例であった.また,分娩後1ヶ月健診までに診断された新生児異常は,部位別に頭頚部33例,心血管系30例,腹部12例,腎泌尿器系39例,四肢68例,染色体異常19例であった.【考案】一般産科外来での超音波スクリーニングで求められる出生前診断レベルについて,その対象とすべき疾患や診断時期,その後の妊婦,家族への精神的支援なども含め検討が必要である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 378-378, 2003


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