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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
奨励賞候補(2)
卵巣癌症例における傍大動脈リンパ節転移にかかわる臨床病理学的因子の検討


江澤 佐知子, 鈴木 直, 青木 大輔, 進 伸幸, 玉田 祐, 野村 弘行, 平尾 健, 吉村 泰典, 野澤 志朗
慶應義塾大学病院産婦人科


 【目的】卵巣癌において傍大動脈リンパ節(PAN)転移は重要な進展経路である.PAN転移を検索するための後腹膜リンパ節(PLN)郭清は大きな侵襲を伴う反面,staging laparotomyの重要性も強調されている.そこで今回PAN転移に影響を与える臨床病理学的因子の検討を試みた.【方法】1989年〜2002年に当科にて加療したPAN郭清術かつPLN郭清術を施行した表層上皮性・間質性卵巣腫瘍96例を対象とした.進行期はI期44例,II期9例,III期34例,IV期9例で,組織型は漿液性腺癌31例,類内膜腺癌18例,粘液性腺癌9例,明細胞腺癌34例,その他4例であった.腫瘍マーカー,組織型,pTNM分類のpT,FIGO進行期,腹腔細胞診,自然被膜破綻の有無等の各項目について単変量・多変量解析を用いてPAN転移に関連する臨床病理学的因子の解析を行った.さらにpTNM分類のpTにおいてPAN転移の有無による5年生存率の差につき検討した.【成績】単変量解析の結果PAN転移の頻度は漿液性腺癌,腹水細胞診陽性,PLN陽性,pTIII症例で高かった.また多変量解析の結果からはPAN転移の頻度は腹腔細胞診陽性,pTIII,PLN陽性,CA602高値例で優位に高かった.一方,pTI,II症例においてPAN転移の有無による5年生存率は陽性群,陰性群それぞれ33%,64%であり陽性群で優位に低かった.【結果】研究の結果から腹腔細胞診陽性,pTNM分類のpTIII,PLN陽性,CA602高値例でPAN陽性が優位に多い傾向が認められた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 386-386, 2003


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